ここでは、燃費改善の方法の中から、DIY・メンテナンスによるものを紹介します。
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●アーシング
最近ではカー用品店に行くと、アーシンググッズのコーナーまでありますが、まだまだマイ
ナーな分野かと思います。
アーシングの考え方の基本は、バッテリーの+端子から出た電流を−端子にスムーズに
戻すことです。電装機器のマイナス配線はボディ・エンジンに直接アースされていますが、
ボディは鋼板のために、エンジンは高温のために抵抗値が高くなっています。そのため、電
気抵抗の少ないアース線で電装機器のマイナスからバッテリーへダイレクトに配線し、電気
の流れを安定させ て電装機器の性能を最大限に発揮させることが目的です。
アーシングはそのポイントによって、効果の現れ方が異なります。ヘッドライト付近からア
ースするとヘッドライトが明るくなったり、オーディオ付近からアースするとオーディオの音量
や音質が良くなったりします。
アーシングケーブルの加工、取り付けには、圧着工具などが必要です。しっかり加工しな
いとトラブルの原因になります。自信のない方は加工済みのキットを購入するか、業者に依
頼しましょう。
私の車でも5箇所からアーシングしていますが、直接的な燃費効果よりは、低速域でのト
ルクアップを実感しています。アクセルを踏みこむことなく加速するので、燃費にも多少の
影響は出ているとは思いますが。 |
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●空気圧調整
意外と見落としがちなのが、タイヤの空気圧。通常、何もしなくても自然と抜けていきます
ので、月に1度はガソリンスタンドなどでチェックしてもらいましょう。空気圧不足は高速走行
中のバーストの原因にもなりますし、ハンドルを取られやすくなることから事故原因にもなり
かねません。
指定圧もしくは指定圧+10%程度が標準です。空気圧を高めにすると燃費は良くなりま
すが、ブレーキの効きやタイヤのグリップが悪くなります。低めにすると、逆の効果が現れ
ます。
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●エアーフィルター交換
ここも意外と見落としがちなところですが、あまり汚れていると空気の流れが悪くなり、燃
焼効率が悪化します。燃焼効率の悪化=ガソリンの無駄な消費ですから、当然燃費にも影
響してきます。吹け上がりが悪かったり、ノッキングが出始めたら、1度チェックしてみましょ
う。新しいものに交換するだけでエンジンが気持ち良く回るようになります。 |
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●エンジンオイル交換
定期的に交換している人が多いとは思いますが、エンジンの寿命を延ばすためにも、
時々、点検することをオススメします。交換の目安は、オイルを指先につけてみたときに、
汚れがひどい場合やサラサラして粘り気が全くない場合です。このような状態では、エンジ
ン内の皮膜という目的も果たさないので、最悪の場合はエンジンが焼きついてしまったり、
ピストンが溶けてしまったりして、走行できなくなります。 |