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〜 マイナスイオンの効果 〜

マイナスイオンとアトピー

 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層でできています。アレルゲンが角質層から侵入して表皮細胞まで達すると、白血球の一種であるマクロファージがこれを捕食して分解します。アレルゲンの量が多くて処理しきれない場合、マクロファージはアレルゲンのかけらを同じ白血球仲間のT細胞に伝えます。その情報はT細胞から白血球仲間の好酸球に伝えられ、血液中に分散していた好酸球がアレルゲンの元へ集結して化学伝達物質を放出し、炎症を引き起こします。

 このような炎症が頻繁に起きては大変なので、表皮の上には角質層という固い組織でカバーされ、その上を皮脂という天然のクリーム膜で保護しているのです。この角質層と皮脂が、皮膚からの水分の蒸発を防いだり、ゴミ、ばい菌の侵入を防いだりしています。
 この皮膚の防除機能がなくなってしまったのが、アトピー性皮膚炎の人です。

 マイナスイオンのアトピーに対する効果は、マクロファージがアレルゲンを捕食する時にアレルゲンに吹き付ける“活性酸素”の後始末に役立ちます。マクロファージが活性酸素を出しすぎると、角質が活性酸素によってボロボロになり、肌がカサカサしてきます。活性酸素はプラスの電気を帯びていますが、マイナスイオンを与えると活性酸素を消してしまうことができるのです。

 マイナスイオンは、露天風呂や森林浴などによって肌からも吸収することができます。露天風呂から蒸発した水分は、クラスターが小さな状態のまま拡散していくので、マイナスイオンの多い環境となるのです。(内風呂など湿度が高くなるとプラスイオンが増えてしまうため、この効果は薄くなります。)
 その他、マイナスイオンは、飲料水からも取り入れることができます。マイナスイオンを含む水を飲むことで、マイナスイオンが体内に吸収され、全身に運ばれていきます。毎朝、マイナスイオンの水を飲むと、より効果的といわれています。
 
 
マイナスイオンの効果 自律神経の活性化

 血液の中には、大気中と同じようにプラスイオンとマイナスイオンが一定量含まれています。人体は神経、筋肉、血液、各内臓器官を含め、60兆個もの細胞が集まった集合体ですが、生き物の基本単位は細胞であり、細胞そのものこそ、生命体なのです。

 細胞は一つ一つが細胞膜で包まれていて、その細胞膜を通して細胞内に栄養を取り入れたり、要らなくなった老廃物を排出したりしています。血液中のマイナスイオンには、この細胞膜による新陳代謝を活発化するように働きかける作用があります。逆にプラスイオンが多くなると、細胞膜の通過が悪くなり、病気や老化を促進させてしまうのです。

 マイナスイオンの数ある効用の一つに自律神経をコントロールする働きがあります。自律神経とは人の意思とは関係なく、胃や腸、心臓、血管などあらゆる内臓組織を支配し、その働きを調節する神経です。この機能によって、はじめて人は生きていけるといっても良いほど重要なものです。

 この自律神経がうまく機能しないと自律神経失調症となりますが、その原因の一つと思われるのが、血液中の乳酸値の増加です。乳酸は血液の酸性化と血行不順を引き起こします。乳酸値が高いと血液循環が悪くなり、栄養輸送や酸素輸送が滞ります。このときに自律神経を支えている皮膚表面の末端神経細胞に栄養を運ぶ毛細血管の循環も悪くなってしまいます。

 その結果、栄養不足のために末端の神経細胞から自律神経全体に与えるフィードバックが悪くなり、乱れたり、遅れたり、逆に過剰になったりして自律神経失調症を引き起こしていると言われているのです。

 マイナスイオンを積極的に取り入れ、適度な運動をすることで、乳酸値が下がり、血液循環も改善されてきます。血液循環が良くなると神経細胞にも栄養が行き渡るため、自律神経も正常に戻り、健康な身体を維持することができるのです。

  ※参考文献:「マイナスイオンの秘密」(PHP研究所)
  
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